Takecの本ブログ

好きな本について。毎月『きっかけ読書会』を主宰。

スマホの悪影響

スマホ脳』 (新潮新書) アンデシュ・ハンセン (著), 久山 葉子 (翻訳)
 

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最近本を読んでいたも集中力が落ちてるなと思います。
気づいたらスマホを手に取ってだらだら見ていたりします。
スマホの悪影響を薄々感じている自分の状況もあって、この本を読んでみました。
 
この本ではスマホの悪影響や対策を教えてくれます。
 
スマホの使用時間が長い人は精神的に不調になったり、鬱になったりしやすい。
対策は運動することや、スマホと距離を置くこと。
 
スマホを置いてカフェに行って本を読むのをやってみたところ、うまくいった気がしました。
スマホの電源を切って別室に置く。
あとはスマホの電源を23時には切る。睡眠優先。
週に2時間運動をする。まずは1時間から笑
 
やっていきたいです。
 
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睡眠、運動、そして他者との関わりが、精神的な不調から身を守る3つの重要な要素だ。
 
時間の無駄だとわかっていても、私たちはスマホを手放すことができない
 
本を読むのは昔から好きだったのに、集中するのが難しくなった
 
 
 
彼らの目的は、私たちからできるだけたくさんの時間を奪うこと
 
 
もしかしたら がスマホを欲させる
 
 
IT企業のトップは子どもにスマホを与えない
 
ポケットに入っているだけで集中力が阻害される
 
集中したければ別室におかなくてはいけない
 
 
 
熱心にスマホを使う人ほどストレスの問題を抱えている率が高く、うつ症状のあるケースも多かった
 
極端なスマホの使用が、ストレスと不安を引き起こす。だが、何よりも影響を受けるのが睡眠だ。
 
 
 
SNSを使うほど孤独に
 
現実に人と会う人ほど幸福感が増していた
 
SNSを通じて周りと比較することが、自身を無くさせているのではないか。まさにそうなのだ。
 
消極的ユーザーは、積極的なユーザーよりも精神状態が悪くなりやすい
 
 
子どもでも大人でも、運動がストレスを予防する
 
週に2時間 
例えば45分が3回
 
心拍数は上げないより上げたほうがいい
 
睡眠を優先し、身体をよく動かし、社会的な関係を作り、適度なストレスに自分をさらし、スマホの使用を制限すること
 
同時に複数の作業をするのが苦手
 
毎日1~2時間、スマホをオフに
表示をモノクロに
 
友達と会っているときは一緒にいる相手に集中しよう
 
寝るとき
スマホの電源を切る
寝室に置かない
 
どんな運動も脳に良い
 
 

弁明の復習

別冊NHK100分de名著 読書の学校 西研 特別授業『ソクラテスの弁明』

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古典『ソクラテスの弁明』を復習したくて読んでみました。
 
ソクラテスの弁明の解説以外にも、哲学の始まりや対話の重要性や議論の一例も入っており、かなり範囲の広い解説になっていると思います。
 
ソクラテスの弁明』の中身の解説からは、下記の点を思い出させられました。
 
不知の自覚
魂への配慮
 
わかっていないことを自覚すること。
魂を優れたものになること、自分を磨くこと。
 
わかっていないことを自覚したうえで行動、発言する。教えてもらう
自分を磨く。
 
やっていきたいです。
 
そして自分の使命って何なんだろ。
 
考えてみようと思います。
 
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第一のキーワードは不知の自覚
 
何に価値があるのかわかっていないと気づくことが「不知の自覚」です
 
第二のキーワードは魂への配慮
 
自分の魂を「よいもの」にしようと配慮し世話することが哲学の目的であるとソクラテスは考えている
 
私は、哲学とは、人間の抱く価値についての共通理解を打ち立てることによって、自分たちを方向づけていく技術である
 
何が君に心からの喜びを与えてくれるのか
 
自分がやることを喜んでくれる人がいて、そこに意味や必要性があると思える時、おのずから頑張ろうという気持ちが出てきます。それがさらに強まったものが使命感
 
「君たちはお金ができる限り手に入ることには気を使い、そして、評判や名誉には気を使っても、知恵や真実には気を使わず、魂をできるだけ優れたものにすることにも気を使わず心配もしないで、恥ずかしくはないのか」
 
魂が優れていること、魂のよさこそが、すべてのよさの源泉になる、とソクラテスは考えている
 
私たちは、「すごいなあ」、「立派だなあ」と憧れてしまうでしょう。
 
そういう人を惹きつける美質のことを、魂の優れたところ=アレテー(徳)と呼んだのだと私は理解しています
 
最も立派でしかも簡単なのは、あのやり方、つまり自分以外の人間をやっつけるのではなく、自分ができるだけ優れた者となるように自分自身を磨くことだからです
 
 
 

雑談で

軽めの実用書を読みたくなって読んでみました。

 

『雑談力』五百田達成


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雑談がうまくなって人間関係が良くなったらいいですよね。


何かコツを少しでも知れればと思いました。


喜怒哀楽の感情を伝え合う
食べ物の好き嫌いの話は鉄板
腕は組まない
こだわりより「なにか特別なことやってるんですか?」と聞く
気づき+いいねではじめて褒めになる
おしゃれです、似合ってます、その色いいですねと伝える
上司に自分から話しかける

 

できることがありそうです。

 

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会話のラリーを続ける


喜怒哀楽の感情を伝え合う


自分自身のエピソードや体験を話す


否定とアドバイスは絶対にしてはいけない


沈黙が訪れたら、身近なエピソードをきっかけに木本を話すようにする


最後のありがとうございました。とお礼を言って去る


こんにちは と挨拶をする


珍しい苗字ですね。どちらの御出身なんですか


最近ハマっていることありますか?


趣味を聞かれたら、先週末や今週末のことを話す


全然詳しくないと断った上で、素直な質問を投げかけると、相手が次第におしゃべりになっていくのがおわかりでしょうか


食べ物の好き嫌いは鉄板ネタ


聞いてばかりだなと自分できづいたときには、少しだけ自分の話をして、すぐに相手に会話のバトンを渡す


腕は組まない


ありがとうございました。で強制終了


エレベーターの同乗者に何階ですか?と聞く


語尾に よね をつけるだけで共感口調になる


こだわりより、「なにか特別なことやってるんですか?」と聞く


具体的な質問
最近どう?今の会社って・・・
週末とか何してるの?例えば先週末は?


褒められたら御礼を言う
ありがとうございます。プラス一言


気づき+いいねではじめて褒めになる
おしゃれです、似合ってます、その色いいです


話は戻ってもいい。繰り返してもいい


困った質問は一般論でごまかす


最近ちょっと悩んでることがあるんですけど
無知で恐縮です


上司 自分から話しかける
無視しなかった実績が大事


車窓から見える街並みについて話す


お茶やランチ


いいですね ぜひ行きたいです と即答する


悪口 噂話 ネガティブな話はしない


雑談したからこそその人関係を気づくことができた

 


 

2040年

『2040年の未来予測』成毛眞日経BP
 

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最近古典や歴史に関する本を読んでいましたが、未来の話も少しは、ということで読んでみました。
マイクロソフト社長の成毛さんが著者。最先端のビジネス動向について見識が深く、信頼できますね。
 
この本ではテクノロジーの進歩の具体例、年金、税金、医療費などの未来の経済、衣食住や天災についてなど広範囲に渡って教えてくれます。
 
テクノロジーに可能性を見出し、活用していくことの重要性を改めて認識しました。
 
そして、
 
医療業界の伸びしろと未来の可能性
老後の経済・収入についての検討
生き残るのは環境に適応した人
環境に適応するには環境を知ることが不可欠
 
など、なんとなくわかっているけど、熟慮して実行できていないことを改めて気づかせてくれました。
 
環境を知り、テクノロジーを活用していく。
 
成長、伸びしろの度合いが大きい医療業界で努力し続ける。
再生医療の未来を考えて、自分で動いてることをキープする。
60代以降のライフプランを考える。
最新ビジネス・経済・テクノロジー動向を知る。
 
今後やっていきたいと思います。
 
 
 
 
 

君主の在り方とは

名著、古典の再読が今年のテーマの一つ。
その中でマキャヴェリの『君主論』を読んでみました。

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久しぶりに読むと、なぜか前より難しく感じ、考えさせられ、読み応えがありました。
自分の環境も変わったからかもしれません。
 
さて、読んでみると、やはり改めて学びがあり、実践できてないことがたくさんありました。そして色んな政体の分析と、各状況における君主の在り方の提言はやっぱり凄いなと思います。
 
仔細な検討と迅速な行動
偉大な人物や抜きんでた人々の真似に徹する
小さなトラブルを見逃さない
精神の訓練のために歴史書を読む
悪評から逃れる
憎しみや軽蔑を避ける
君主は吝嗇でいく
みずからそこに移り住む
比類なき実例を示す
自分が人間性に溢れた寛大な心の模範的人物でたることを示さねばならないが、そのさいに、だがしかし、絶えず威信に満ちた風格を保ち続けねばならない
自分のこと、自分の利益を追求している部下は信頼してはならない
慎重よりは果敢であるほうがまだ良い
 
などなど。
 
この本を読んで自分がやってみたいことは下記です。
 
歴史上の偉大な人物が書いた本や歴史書を読む
悪評、憎しみ、軽蔑を避ける
仕事の実績を示す
威信に満ちた風格を心掛ける
慎重寄りは果敢にいく
 
やっていきます。

小さな工夫で

『影響力の武器 戦略編: 小さな工夫が生み出す大きな効果』
ティーブ・J. マーティン (著), ノア・J. ゴールドスタイン (著), ロバート・B. チャルディーニ (著), 安藤 清志 (翻訳), & 1 その他(誠信書房
 

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最近は毎年読もうと思ってる『影響力の武器』シリーズ。今年は戦略編を読んでみることにしました。
 
科学的に証明された「人にYESと言ってもらうやり方」を知っていれば、いろんな場面で活用できそうです。
 
説得の原理は以下の6つがあるとのことです。
 
返報性
コミットメント、一貫性
権威
社会的証明
希少性
好意
 
この原理を元に、小さな工夫で大きな効果を生み出していこうというのがこの本の主旨です。
 
読んでみると活用できそうなポイントがいくつもありました。
 
今後活用できたらいいなと思います。
 
大勢の他の人がすでにやっていると伝える
相手の名前をはっきり出す回数を増やす
周りの人との特異な共通点を見つける
会議の決定事項を声に出させる
誰かが褒めていたことを同僚、部下に伝える
直近ではなく、将来の行動を変える約束をとりつける
再挑戦する際は、上下に幅を持たせた数値目標を定める
短めの期限設定をする
イデア出しの際は情報提供を呼び掛ける
専門知識を持っていることを伝える
自分の意見に自信があるわけではないが・・・と思う という言い方をする
創造的思考をしたいときは天井の高い部屋に行く
温かい飲み物を渡す
面接の直前にパワーに満ちた体験を思い出す。事前に書き留めておく
ハートを利用する
相手の欲しいものリストからプレゼントを選ぶ
親切にしてくれた相手にこころからの感謝を表明する
仕事では自分から気前よく援助の手を差し伸べる
手書きの手紙を書く
必要とあらば喜んで手を貸すつもりだと、部下や同僚にはっきり伝えておく
自分から価格を提示する
自分が理想とする価格を意識する
端数のある提示額を出す
期限を細かい日時で指定する
最初のうちはすでに終えた小さな部分に向けさせる
他の人の失敗例をメモしておく
笑いを取る
旅行で最後に大きなイベントを持ってくる
主張は三つのポイントにする
 
改めて見返すとたくさんありますね。
 
やっていきます。

人間の本質

名著・古典再読が今年の自分のテーマのひとつです。

 

リーダーシップ・組織論の古典とも言われる『韓非子』を岩波文庫で読んでみました。
全部で4冊もあるんですね・・・まずは1冊から。

 

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ちなみに『韓非子』とは、

 

「中国戦国時代の法家である韓非の著書で、
内容は春秋戦国時代の思想・社会の集大成と分析とも言えるもの」

 

とのことです(Wikiより)

 

さてさて、読み返してみると、なるほどと思わされること、思い出すことがありました。

 

人間の本質を冷静に分析している感じがしますね。

 

恩賞で釣って刑罰でおどす
実績と言論とをつきあわせて一致するかどうかを調べる
君主が好き嫌いを外に出さない
臣下をそれぞれその適応した所におく
君主が臣下といっしょに仕事をしない
小さな利益にひかれていると、大きな利益をそこなうことになる
外国の諸侯にも無礼なことをしない
忠臣のことばを聴き入れる
倹約によって国を得、奢侈によって国を失う
相手が誇りとしていることを飾りたて、恥ずかしいと思っていることをもみ消してやる
外来の寄寓者がずばぬけた栄達をして古い臣下を凌ぐという場合はその国は滅びる
臣下に権勢を貸してはならない

などなど。

 

自分も

賞と罰を徹底する
実績と言論とをつきあわせて一致するかどうかを調べる
好き嫌いの感情を出さない
部下と一緒に仕事をしない
小さな利益を求めない
対外的に礼儀正しく振舞う
忠臣のことばを聴き入れる
奢侈に走りすぎない
外部の人間ではなく、生え抜きを重視する

 

やっていきたいです。