Takecの本ブログ

好きな本について。毎月『きっかけ読書会』を主宰。

5.0

『働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~』 落合陽一 小学館
 

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落合陽一さんが考える現代の働き方、気になりすぎて手に取りました。
 
機械では代替されにくく、付加価値の高い能力を持つ人材「クリエイティブ・クラス」
「好きなことをして生きる」のではなく、適切な課題設定を社会に創造する。
自分の専門性を磨くこと。知識を貪欲に吸収して深めていくこと。
 
専門性
強いモチベーション
オリジナル
価値のある情報発信
ワークアズライフ
金より時間
貪欲な知識の吸収
 
などのフレーズが響きました。
 
自分しか知らないこと、できないこと。って何なのかなと考えさせられます。
 
自分の専門を明確にして、レベルを上げる、情報発信していく。
 
やっていきたいと思います。
 
本文の内容を一部紹介します。
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機械では代替されにくく、付加価値の高い能力を持つ人材もますます強く求められるようになっています。本書では、そういう人材を「クリエイティブ・クラス」と呼びました。
 
「好きなことをして生きる」のではなく、適切な課題設定を社会に創造するのがクリエイティブ・クラスの役割だと考えているからです。
 
コンピュータには不得意で、人間がやるべきことは何なのかを模索することが大事だと言えます
 
たくさんの違った自意識を自身の中に持つこと。複数のオピニオンリーダーの考え方を並列に持ちながら、自分の人生と比較し、どれとも違った結論に着地できないか、並行して複数のプランを常に考えること、そういう頭脳の体力が大切です。
 
 
しかし、そんな仕事がシステムによって居場所をなくす以上、強いモチベーションを持たなければ新しい時代を主体的に生き抜くことはできないと言えるのではないでしょうか。
 
これからの時代は「ひとつのオリジナル」以外には大きな価値がない
 
自分にとって価値のある、美味しい肉や野菜のような情報を与え続けないと、人々が満足しない世界になっていきます。
 
誰にでも作り出せる情報の中には、価値のあるリソースはない。その人にしかわからない「暗黙知」や「専門知識」にこそリソースとしての値打ちがあります。
 
「誰か」を目指すのではなく、自分自身の価値を信じられること。自分で自分を肯定して己の価値基準を持つことが大切です。
 
クリエイティブ・クラスの人間が解決する問題は、他人から与えられるものではありません。彼らの仕事は、まず誰も気づかなかった問題がそこにあることを発見することから始まります。
 
その新しい価値がいまの世界にある価値を変えていく理由に、文脈がつくか
それに対してどれぐらい造詣が深いか、が大切
 
コンピュータの使い方を覚えるのではなく、「コンピュータとは何か」「プラットフォームとは何か」を考え、
自分が何を解決するか、プラットフォームの外側に出る方法を考えに考えて考え抜くことが大切です。
 
思考体力の基本は「解釈力」です。知識を他の知識とひたすら結びつけておくことが重要です。
 
自分の人生とその答えはどうやって接続されていくのか。
それを考えることで思考が深まり、形式知暗黙知になっていくのです。
 
 
聞くだけの価値があると信頼される実績を身につけることができるかが大切です。自分の価値を高めるには、ほかにやるべきことがある。時間は有限です。
 
常に自分のやろうとしていることに「誰が幸せになるのか」「なぜいま、それなのか」などの文脈をつけておくことが大事なのです。
 
ここで大事なのは、自分にとっての幸せがなんなのかをしっかり考えておくこと。
 
自分にとって何が幸福かを明確にしていれば、そんなふうに他人と自分を比較して落ち込むことはありません。
 
とくにこれからの世界で考えなければいけないのは、お金と時間のどちらを大事にするかという問題でしょう。
 
時間を切り売りしてお金を稼ぐのか。それとも自由に使える時間を手に入れるのか。どちらを選ぶかはそれぞれの価値観次第ですが、少なくとも私は後者が自分にとって幸せな生き方だと考えて、いまの仕事を選びました。
 
ワークアズライフ
 
すべては自分の能力を高め、問題を解決するための投資なのです。ワークアズライフの醍醐味はここにあります。
 
 
重要なのは、言語化する能力、論理力、思考体力、世界70億人を相手にすること、経済感覚、世界は人間が回しているという意識、そして専門性です。これらの武器を身につければ、自分という個人に価値が生まれるので、どこでも活躍の場を見つけることができます。
何より専門性は重要です。小さなことでもいいから、自分にしかできないことは、その人材を欲するに十分な理由だからです。
 
素人のように考え、玄人として実行する
 
自分は正しいと信じていることは疑わず、利他性=それが他人のためになると信じてあらゆる努力を楽しんで行うことができる人だと思います。
 
たくさんの知識を貪欲に吸収してオリジナリティを追求していってほしい。それはこれから先、いつの時代でも幸福な生き方だと思います。