Takecの本ブログ

好きな本について。毎月『行動におとしこむ読書会』を主宰。

鐘が鳴り・・・

 

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九州の旅で訪れた長崎。
原爆関係の地には足を運ぼうと思っていました。
原爆資料館、平和記念像、平和公園
 
旅では心動かされる、揺さぶられる場所はありますが、これらもその一つでした。
 
その中で、原爆資料館永井隆博士の著作のことについて知り、読んでみようと思って手に取りました。
 
終戦のきっかけの一つとなった長崎の原爆。
 
この本はその現実を生き延びた人が原爆の現場を描いて、後世の人に伝えています。
 
原爆の爆発直前の光景、爆発直後の情景、原爆後の救護や周囲の状態、原爆の威力、原爆による傷や病気。
 
当時の凄惨な現実の世界に入り込んでいくような感覚でした。
 
読むだけでも信じられない光景や風景が頭の中に広がっていき、地獄のようなグロテスクな惨状に顔がひきつり、目をそむけたくなりました。
 
目の前で級友、友人、知り合いが息絶えていき、燃えて灰になる
外で広がる暗黒の魔雲、火の森林、見渡す限りの死人。
大学の校舎が燃え灰燼に帰し、天主堂が崩落。
そして終戦・・・
 
やはり戦争を起こしてはならない。平和を祈るばかりです。
 
最後、浦上天主堂の落下した鐘の音が自分の胸にも鳴り響いているかのようでした。
 
本当に長崎に行って、この本を読めてよかったです。
 
そして著者の永井隆さんの医者・科学者としての使命感、責任感がカッコよく、胸を打たれました。
 
自分の使命・・・自分にそんな大それたものがあるのかわかりませんが、もう一度見直して考えてみたいと思います。
 
それから、歴史を深く知るということ。今回凄くいい経験になったので、これもやっていきたいです。