Takecの本ブログ

好きな本について。毎月『きっかけ読書会』を主宰。

北条政子、徳川家康が読みふけった・・・

 

『新訳 貞観政要』 田口佳史(PHP研究所

 

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北条政子徳川家康が読みふけったと言われるリーダーシップ・帝王学の古典『貞観政要
 
 
今年のテーマの一つに名著・古典再読ということを自分なりに掲げているので、この本も読んでみることにしました。
 
名著・古典の振り返り、アウトプットの繰り返しで、記憶に定着していくのではないかと思っています。
 
さて、田口佳史さんの本ははじめてですが、改めて『貞観政要』を読むことで、忘れていたことを思い出し、再度学びになりました。
 
もっと学ぶ
変化し続ける状況をよく見る
色んな人の意見を聞く。諫言を聞き入れる
自分の至らなさを語り、改善の努力をする
質素倹約
適材適所で人材を活用する
多様性を理解し、多様な知恵を取り入れる
 
などなど。
 
この機会を活かしていきたいですね。
 
もっと本を読み、学ぶ
ビジネス、経済、デジタルなど時代の変化の情報を取り入れる
部下やいろんな人の意見を聞く、諫言を聞き入れる
 
なるべく質素倹約
多様性を理解する。自分との違いに寛容でいる。
 
やっていきます。
 
本分の内容を一部紹介します。
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人として大いに学問をしなければならない
 
人生や大事なことはすべて、書物に書かれているのだから、もっと学ばなければならない
 
国民の心に寄り添って窮状から救ってやり、しかし一方で道に外れたことは絶対に許さないという厳然とした態度で政治を行えば、国は自然と安定するだろう
 
変化し続ける状況をこそよく見よ
 
危ないと思うことがあったら、隠さずに極言してほしい。臣下は心に引っかかることがあれば言い、君主はそれに対して真摯に耳を傾ける。君主と部下がそのような関係でなければ、国を治めるにあたって大きな害をもたらすことになる。
 
もっとも難しいのは、いったん国が立つと、君主に驕りが生じることです。人々は戦乱の世を経て疲弊し、平和と安定を望んでいるのに、自分のわがままに任せて、国民を使役労役にこき使うようなことが多々起きます。国の衰亡というのは、常にこれによって起こります。
 
お互いの面子ばかり重んじる組織は滅びる
 
相互に指摘すべきことをしないでいると、問題が隠されてしまいます。
 
自分の足りない部分や劣る部分をなくしていこうと努力する姿勢を側近たちに見せることによって、側近たちの意識をも変えようとした
 
質素倹約は太宗の基本方針でした。
太宗が倹約をしていたわけでなく、側近全員が粗末な暮らしに甘んじていた
 
重要な職には、真に優秀な人間だけを登用するようにしなさい。
 
その人が今までどんな優れた行いをしてきたか、これから何かてきそうなのかをとことん精査する採用に力点を置くべきだと思います。
 
 
唐帝国の多様性
宗教の多様性を受け入れている
多様な知恵を取り入れる腹を固めているかどうか
 
現場を知らない人間が作戦を立ててはだめ。
 
本来君主たる者は自分の過失を指摘して諌めを言ってくれる臣を得て、それに支えられるべきである
 
健康状態をよく見て、時には休息させ、力を出し尽くしてもらわなければならない。そういう感謝の気持ちがなければ、馬に乗ることはできない。
 
明君といわれた人を徹底的に解明していくと、皆、共通点があります。それは兼聴です。一人の意見を聞いて満足してしまわず、反対の立場の人にも意見を聞く。
 
能力向上に努めて自分を磨いている人間を重んじる