皇帝が目の前で
マキャヴェリの『君主論』の中で、「精神の訓練のために歴史書を読むべき」という文があったので、今持ってる本で読めそうな本を読んでみようと思いました。
『ナポレオン言行録』オクターヴ・オブリ (編集), 大塚 幸男 (翻訳)(岩波文庫)
フランス革命を成し遂げた偉大な人物であるナポレオン。彼が目の前で話しているかのような感覚。その思いや考え方を近くで知れたような気がします。熱い!と率直に思ってしまいました。
読書家、ジャーナリスト、勤勉、野心、力、強くあること、ジョゼフィーヌへの愛情、フランスを想う愛の心。
自分はナポレオンにはなれないけど、見習うべきポイントがたくさんありました。
読書熱
限りない勤勉
発信
強くあること
他の人に抜きんでる
などなど。
読書はもっと熱を持って続けていく
発信も心掛ける
他者との差別化となる行動をしていく
やっていきたいと思います。
歴史書に関しては次はマルクス・アウレーリウスの『自省録』を読んでみようかな。
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偉大な文人でもあった
5年の間、彼は絶えず読書し、書物に書き込みをし、ノートいっぱい書き散らす。
その教育を全くやり直すのである。
この読書熱は一生涯続くことになるであろう。
ナポレオンは行動の詩人である
「私が権力を愛するのは芸術家としてなのだ」
想像力が彼のすべての実際的な計画に先立ち、それらの計画を支配している
構想の広さ、洞察力の鋭さ、実行の速さが反映している
限りない勤勉と、勇気と、そこに在る義務感とによって、われわれに尊敬の念を覚えさせずにはおかない。
私は常に仕事をし、よくよく瞑想する。私がいつもすべてのことに応え、すべてのことに立ち向かおうと待ち構えているように見えるのは、何かを企てる前に、永い間瞑想し、起こるかもしれないことを予見しているからだ
ナポレオンはその協力者たちに対して過酷であり、無理な要求をする。自分は協力者たち以上に働いているから、そうする権利があると思っているのである。
ナポレオンは近代世界における新聞の重要性を理解していた
されば彼はジャーナリストであった
私はかつて幸福を信じたことはない。毎日「死」が私のまわりを飛び廻っているのだ。
古代ローマの軍団はすべての宗教を保護したものであった。
諸君はかしこでヨーロッパのとは異なった風俗を見出すであろう、諸君はそれになれなければならない
ただ知恵と、才能と、徳のみが、人間のあいだに差をつけるものである
私はその場合に起こりかねないあらゆる危険、あらゆる災禍を誇張して考え、まったく苦しい動揺の状態にあるのだ
精神上の苦痛に断乎として耐えることは、雨あられと降る弾丸の下に踏みとどまっていることと同様の真の勇気である
ローマの都の風俗に順応なさい
私は自分の力で高きに昇った
でなければ自ら他のすべての人に抜きんでる力のある人間でなければならない
威嚇されれば必ず反撃せずにはいられない
私は自分が権力を手に入れるためにどんなに骨を折り、夜も眠らず、苦心をして来たかを知っている
私は常に仕事をし、よくよく瞑想する。私がいつもすべてのことに応え、すべてのことに立ち向かおうと待ち構えているように見えるのは、何かを企てる前に、永いあいだ瞑想し、起こるかもしれないことを予見しているからだ。
フランスの幸福こそが私の唯一の念願だったのだ
理性の帝国を建設し、ついにそれを押しも押されぬものにしようとの野心
祖国を裏切った人々を除いては、息子はずべての人々の前歴を忘れ、有能の士や、価値ある人や、功労者には、もれなく報いるべきである
教育と道徳と、福祉とをひろめなければならない。
非常に有能な実際的な人間がうようよしている。
彼らを見出し、成り上がる手段を彼らに与えさえすればよいのである。
歴史だけが真の哲学
カエサル
なんという迅速さであろう!なんという敏捷さであろう!なんという大胆さであろう
ダンテは私にとっては近代第一の天才である
歴史上、私よりも多くの味方と友人とを持った者があろうか?
私よりも人気があり、愛された者があろうか?
偶然というものを、ほとんど数学的に、正確に考慮に入れる
将軍がその場に居ることは欠くべからざることである
疲労に耐えて常に動じない
世界を引っ張ってゆく秘訣はただ一つしかない。それは強くあるということである。
力といえども知性なくしては無に等しい
赦すすべそ知らなければならない
人間は行動に基づいてのみこれを判断しなければならない
威厳をもって人民に仕えるべきであって、汲々として人民の歓心を買おうとしてはならないからである
善に対する愛のみが偉大な事どもをなさせる
人は自分がどこへ行っているか知らない時ほど高く昇ることは決してない
愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る
喧嘩腰の怒りっぽい態度をいつまでも持してはならない