唐の名君に学ぶ
出口治明さんの『教養が身につく最強の読書』でも推薦されていた中国古典の名著ということで読んでみました。
この本ではリーダーとしての姿勢や意思決定の秘訣などが書かれており、とても参考になります。
わが身を正すこと、臣下の諫言をよく聞き入れること
人材の登用をはかり、それを適材適所に使いこなすこと
これだけでも読んだ価値があると思います。
歴史に学んで自分にも取り入れていこうと思います。
下の人の諫言をよく聞き入れる
人材を登用すること。
側近に人を得ること。
謙虚でいる
目先の利益を追わない
戦略的に本を選んで読書をしていく(学ぶ)
読書をする時間を改めて決める(SNSや動画を見る時間を減らす)
やっていきたいと思います。
本文のメモ。
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名君の条件
個人的な側面としては、わが身を正すこと、つまり欲望をおさえて奢侈に走らず万民の手本となるような私生活を送ること、それに臣下の諫言をよく聞き入れることなどがあげられる。
事実、この『貞観政要』でもっとも強調されているのはこの2点である。
また、治世の上では、人材の登用をはかり、それを適材適所に使いこなすことも不可欠の条件である
側近に人を得ること。
側近に人を得るためには、君主自身が相手の人物を識別しうる能力を身に着けていなければならない。
国が安泰なときにこそ、心を引き締めて政治に当たらなければなりません。
君は船なり、人は水なり。水はよく舟を載せ、またよく舟を覆す
1.公正な政治を行い、人民を愛すること
2.礼を尊重し、すぐれた人物に敬意を表すること
3.賢者を登用し、有能な人物を抜擢すること
小事は放置しない
相手の短所と長所を十分に心得たうえで、その長所を発揮させるような使い方をせよというのである
君子は一度受けた恩を生涯忘れませんが、小人は君子と違って、すぐに忘れてしまいます。
政治を安定させる根本は、人材を得ることにある。
礼を尽くして相手に仕え、謹んで教えを受ける。これなら自分より百倍すぐれた人材がまいります。相手に敬意を表し、その意見にじっと耳を傾ける。これならば、自分よりも十倍すぐれた人材が集まってきます。
人の上に立つものは、その職にふさわしい人材を登用すべきである。だから人選は慎重に行わなければならぬ。
賞罰の適用、人材の登用には、いやがうえにも慎重を期しているのである。
今、陛下が人材を求めようとするなら、やはり事こまかにその人物の行動を調査する必要がありましょう。
李克の人物鑑定法
ふだん、どんな相手と親しくしていたか
富裕なとき、誰に与えたか
高位についたとき、誰を登用したか
窮地に陥ったとき、不正を行わなかったか
貧乏したとき、貪り取らなかったか
世間の暗愚な者たちは、とかく自分の能力を鼻にかけ、過大な自己評価に陥っているものです。
功ある者を賞し、罪あるものを罰する
賞罰はあくまでも慎重に行わなければならない
格別の功績がない者は、全員県公に格下げした
臣下の忠誠を期待するためには、まず、君主のほうが、それ相当の礼をもって、進化を遇しなければならない
人材の登用にあたって心すべきことは、相手の人物が有能か無能かということであって、新参古参のちがいは問題にならない
小さな怒りをおさえて、大いなる信義を守ることでもある
忠言を聞きいれれば国は治まり、忠言を退ければ政治は乱れます
臣下のものはまたたえず君主の一挙一動に注目しているからだ。だからわたしは、つとめて謙虚に振舞いながら、
天を恐れ人民を恐れて常に謙虚に振舞われ、日々、反省を怠りなきよう願いあげます
臣下に語るとき、わずかな失言もあってはならない
自分を磨こうとするなら、学門に励まなければならない
古人も、「学問のない人間は道理に暗く、政治に臨んでも、適切な対応ができない」と語っているが、まことにそのとおりである。
目先の利益に心を奪われて大きな損失を招くというのは、これをいうのである
貪欲な君主は必ず国を滅ぼし、どん欲な臣下はきまって身を破滅させる
わが身を不幸に陥れるのは、利益を貪ろうとするからである
政治の要諦は、なによりもまず人材を得ることだ。能力のない人間を登用すれば、必ずや政治に混乱を生ずるであろう。
大臣宰相には学問に総計が深く先例に明らかえな者を登用しなければならぬ
読書の必要性を説いたところ、以後、かれは常に一冊の本を携行し、政務の暇をみてはそれを読んでいた。
小人を任用して、でたらめな政治を行った国は滅びている
足ることを忘れ、奢侈に傾いているからにほかなりません
嗜好、喜怒の感情は、賢者も愚者も同じように持っております。
しかし賢者はそれをうまく抑えて、過度に発散させることはしません。ところが、愚者はそれを抑えることができず、結局は身の破滅を招くことになるのです。
自己コントロール
態度は謙虚、発言は慎重に