ローマ帝国
『[新訳]ローマ帝国衰亡史』エドワード・ギボン著、中倉 玄喜 翻訳 PHP文庫
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
ドイツの宰相オットー・ビスマルクが残した金言。
落合陽一『ズームバック×オチアイ 過去を「巨視」して未来を考える』 の中で読んだ文章ですが、歴史を学びたい気持ちは出てきています。
前から意識はしているのですが、なんせ私は世界史が苦手なのです。
知らない遠い昔の国の話で地名も人名もわからないので、あまり面白くないのです。
ヘロドトスの『歴史』や、他の世界史の本も何度も挫折しています。
が、この本は頑張って読んでみました。読み通せてよかった笑
目的としてはローマ帝国の歴史の中で、
・誰の治世がよかったのか
・よかった行動、偉業、考え方、人格など
を知るということでした。多少わからない人名や地名はあまり気にしないのがコツかもしれません。
さて、読んでみると、目的に沿ったポイントで言うと
・ローマ繁栄の因がその寛容な政策にあった。ダイバーシティ、優秀な者はこれを活用 → モンゴルのクビライにも共通?
・敵の予想しない夜の奇襲、速さ、迅速さ、電光石火、九州、疾風迅雷、不意の出現、突如、奇策 → コンスタンティヌス、カエサル、豊臣秀吉に共通
・コンスタンティヌス:戦時においては勇敢、平時においては温厚であった。進取の気性にも富む一方、絶妙に配された思慮深さもあった。慎重さ
・統治者は肉欲を消し、知力をみがく。独裁者へとつながる性向、すなわち獣性を克服すべき
・ユリアヌス:次から次へと政務をこなす。中断を余儀なくされるまで学問に没頭した。営々と働き続けた → ナポレオンと一緒
⇒絶え間なく仕事しまくり、勉強しまくり
ということでしょうか。
終章で「感慨深かったでしょう」、というような読者への投げかけのコメントがありましたが、別に私はそこまでではなかったです。
権力と領土争いと戦争の占める割合が大きいなと思いました。
「かれらが常時直面していた困難にくらべれば、われわれが日々遭遇している問題など全く何でもない」のはその通りかもしれません。
また世界史の本にチャレンジしたいと思いました。
コツは読む目的を明確にして、わからない地名や人名は気にしないですかね(笑)
この本をきっかけにやっていきたいこと。
・ダイバーシティ、優秀な者を活用
・相手の予想しない速さで進める、奇襲する
・進取の精神と慎重さ。仕事でもプライベートでも未来や外部環境を学ぶ。特に慎重さはもう少し意識する。直ぐのアクションだけではなく、もう少しよく考える
・次から次へと絶え間なく仕事し、勉強する(少しでも)
やっていけたらいいなと思います。