伝説の東大講義
『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』瀧本 哲史(星海社新書)
昨年惜しくも亡くなられた瀧本さんですが、
著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。とのことですが、その一環の講義だったようです。
けっこう選民思想の雰囲気もあり、若いエリートの学生に向けられた講義ですが、
一般の人にも気づきがあると思います。
特に
・自分の人生は自分で考えて自分で決める
・アイデアよりも実行力
などのポイントが響きました。
・自分のこれからの人生を考えて決める
・アイデアを思い付いたら実行していく
やっていきたいですね。
あとは、「本を読んで行動する」は改めて意識し直します。
過去の本のアウトプットメモを振り返って実践してみます。
本文の内容を一部紹介します。
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自分の頭で考えてない人があまりにも多い
自分で考え自分で決める
実際に本を読んでどれぐらいの人が行動を起こしたかということを、常にベンチマークとしています
学問や学びというのは、答えを知ることではけっしてなくて、先人たちの思考や研究を通して、新しい視点を手に入れることです
自分の人生は自分で考えて自分で決めてください
右手にロジック、左手にレトリックを。
教養のなかで言語がもっとも重要
レトリック 修辞
言葉をいかに魅力的に伝えるか
旧世代の人をひとり説得すれば勝ち
中高年のなかでもわりと考え方が新しそうな人たちをこちら側に引き入れて、仲間にしていく
直訴のメッセージを送りつける
本当に世の中を変えるような事業や大きな変化を生み出す人っていうのは、基本的に若者
世代が交代さえすれば、かならずパラダイムシフトは起こせる
あなたが得をするからこうすべきだ。
これ、交渉の超基本になります。
交渉は言ったもん勝ちではなく、聞いたもん勝ち
自分の都合ではなく、相手の利害を分析する
そのためには、話すのではなく、聞く
小さなリーダーにこそ、注目すべき
3勝97敗
仲間を探したり増やしていくときにけっこう重要なのは、自分と違う属性の人間を集めること
多様性を認めて、自分と違う価値観に対して寛容な社会の方が、イノベーションが起きやすい
アイデアなんてものに価値はなくてですね。それをやるメンバーと実行力とかの方が、はるかに重要なんです。
アイデアがいくら良かったとしても、ビジネスが立ち上がるまでには3年ぐらいかかるのがふつうです。
そこに行き着くまでに低迷して力つきるベンチャーがほとんどですよ。
自分しか知らない知識っていうのもバックグラウンドの一部ですし、組み合わせていくことで大きな価値を生む
本に書いてあることって誰でも1000円ちょっと出せば買えますから、じつはあんまり価値がないんですよ
本には絶対にならないようなニッチな情報の方が価値があるし、自分しかしていない経験とかのほうがはるかに価値がある
みなさん自身が今いる場所で、ちょっとだけでも変えられることがあるんじゃないかと。自分が興味あることをトライアンドエラーでやってみたり、自分が正しいと思うことを選択してみたり。
やっぱり40代になると、だんだん人生みえてくるんですよ。自分の人生は今の延長線上にしかない
君はどうするの?って話です。
主人公は誰か他の人なんかじゃなくてあなた自身なんだよ、って話です。