弁明振り返り
言わずと知れたこの本。
その判決に至るまでの弁明です。
この本を読んで大事だなと思うのは、以下の点です。
・知らないことを認めること
・謙虚でいること
・わからないことは素直に教えてもらうこと。
シンプルにアウトプットするのもいいですね。
本文の内容を一部紹介します。
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この人は知らないのに知っていると思っているのに対して、私のほうは、知らないので、ちょうどそのとおり、知らないと思っているのだから。
どうやらなにかそのほんの小さな点で、私はこの人よりも知恵があるようだ。つまり、私は、知らないことを、知らないと思っているという点で
本当は知らないのに人間の中でもっとも知恵があると思いこんでいることに気づいた
技を見事になしとげるからといって、それぞれの職人は、他のもっともたいせつなことについても、自分がもっとも知恵あるものだとうぬぼれてしまっていたのです。
死というものを誰一人知らないわけですし、死が人間にとってあらゆる善いことのうちで最大のものかもしれないのに、そうかどうかも知らないのですから。人々はかえって、最大の悪だとよく知っているつもりで恐れているのです。実際、これが、あの恥ずべき無知、つまり、知らないものを知っていると思っている状態でなくて、何でしょう。