弁明の復習
古典『ソクラテスの弁明』を復習したくて読んでみました。
ソクラテスの弁明の解説以外にも、哲学の始まりや対話の重要性や議論の一例も入っており、かなり範囲の広い解説になっていると思います。
『ソクラテスの弁明』の中身の解説からは、下記の点を思い出させられました。
不知の自覚
魂への配慮
わかっていないことを自覚すること。
魂を優れたものになること、自分を磨くこと。
わかっていないことを自覚したうえで行動、発言する。教えてもらう
自分を磨く。
やっていきたいです。
そして自分の使命って何なんだろ。
考えてみようと思います。
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第一のキーワードは不知の自覚
何に価値があるのかわかっていないと気づくことが「不知の自覚」です
第二のキーワードは魂への配慮
自分の魂を「よいもの」にしようと配慮し世話することが哲学の目的であるとソクラテスは考えている
私は、哲学とは、人間の抱く価値についての共通理解を打ち立てることによって、自分たちを方向づけていく技術である
何が君に心からの喜びを与えてくれるのか
自分がやることを喜んでくれる人がいて、そこに意味や必要性があると思える時、おのずから頑張ろうという気持ちが出てきます。それがさらに強まったものが使命感
「君たちはお金ができる限り手に入ることには気を使い、そして、評判や名誉には気を使っても、知恵や真実には気を使わず、魂をできるだけ優れたものにすることにも気を使わず心配もしないで、恥ずかしくはないのか」
魂が優れていること、魂のよさこそが、すべてのよさの源泉になる、とソクラテスは考えている
私たちは、「すごいなあ」、「立派だなあ」と憧れてしまうでしょう。
そういう人を惹きつける美質のことを、魂の優れたところ=アレテー(徳)と呼んだのだと私は理解しています
最も立派でしかも簡単なのは、あのやり方、つまり自分以外の人間をやっつけるのではなく、自分ができるだけ優れた者となるように自分自身を磨くことだからです