Takecの本ブログ

好きな本について。毎月『きっかけ読書会』を主宰。

台湾の先進性

最新トレンドの本で、オードリー・タンの本をよく見かけます。
話題にもなっているので読んでみました。
 
『オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る』オードリー・タン (著), プレジデント書籍編集チーム (編集) プレジデント社
 

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オードリー・タンは台湾のデジタル担当政務委員(閣僚)で、35歳の史上最年少で行政院(内閣)に入閣、デジタル担当に登用され、部門を超えて行政や政治のデジタル化を主導する役割を担っている方です。
2020年新型コロナウイルス禍においてマスク在庫管理システム(マスクマップ)を構築し、台湾での感染拡大防止に大きな貢献を果たしました。
 
そんな彼が語るデジタルとAIの未来とは?
 
コロナの感染拡大防止対策
5Gの教育は地方から
AIと人間の役割の違い 
青年と年配者の共創
新しい解決方法とクリエイティブシンキング
台湾の政治。蔡英文と先進性
デジタルを活用した社会の課題解決 様々な意見の取り入れ、語り合い、議論
みんなのことをみんなで助け合う精神
 
などなど、様々なことが書かれています。
行政と公の仕事の話が多いけど、社会の課題解決や共創の考え方は尊敬と思いました。
そして多くの人を包み込むような優しさを感じますね。
 
どうすればお互い協力できるのかという姿勢
寛容とインクルージョンの精神がイノベーションに繋がる。
色んな意見を聞いて協力し合う。
自発性、相互理解、共好
 
大切だと思います。
 
プライベートも仕事でも、
 
人の意見を聞いて協力しあって助け合う
 
意識してやっていきます。
 
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序章 信頼をデジタルでつないだ台湾のコロナ対策
第一章 AIが開く新しい社会
第二章 交易の実現を目指して
第3章 デジタル民主主義
第4章 ソーシャル・イノベーション
第5章 プログラミング思考
第6章 日本へのメッセージ
 
AI
最終的な責任は人間が取らなければいけない
最終的な責任は判断した人間にあるのですから、こうした仕事は人間にしかできないと言っていいと思います。
 
AIの目的はあくまで人間の補佐です
 
私は寝る前に仕事に必要な資料を全て読み込みます・・・(中略)・・・すると朝目が覚めたら頭の中に回答ができあがっています。
 
他人が不快に思うことを感じることができないというのは、機械だけの特質ではなく、人間の中にはそうした気質を持つ人もいるということです。
 
隣の人よりも少し上手にできたことに達成感を求めるよりも、隣の人と協力して社会問題を解決することのほうが、私は喜びの度合いが大きいと思います。
 
経済学とは「既存の資源をどう分配するか」ではなく、「人々が協力してより多くの価値を生み出すためにはどうすればいいか」を考えることである。
 
デジタル空間とは、そのような「未来のあらゆる可能性を考えるための実験場所」ではないかと私は思っています。
 
私自身は、どれか一つの主張を選択するのではなく、それぞれの主張の隔たりを明確にして議論を活性化し、そこから共通の価値を見つけるように促すようにしました。
 
それだけに「自分の考えこそが絶対に正しい」と思うこともなかった。
 
日本の若者の皆さんにも、ぜひ選挙に積極的に参加してほしいと願っています。
 
様々な意見を持ち寄り、議論を重ねることによって、困難な問題でも解決の糸口が見つかる可能性があります。
 
人びとがお互いに語り合える場をオンライン上で提供することです。
 
何事も独学が可能
 
多くの人達から話を聞けば聞くほど、共通の価値観や解決策を見逃すリスクは少なくなり、逆に、耳を傾けることを怠ると、物事の方向を間違えるリスクは高まります。
 
各人の世界を見る角度は異なっていて当然です。
 
自分は他の人が思いつかないような物事の見方をしていると思ってください。
これこそがあなたの個性です。
 
自分の問題だと捉えて行動を起こす
 
みんなのことを、みんなで助け合う精神で社会を変革する
 
朝から夜まで、誰でもここへ来て話ができるようにしています。
 
インクルージョンや寛容の精神は、イノベーションの基礎になる
 
これからの世界を開くカギになるのはAI,5G,クラウドビッグデータなどの技術ではありません。
全ては持続可能性を実現するために何が必要なのかという視点から見ていくべき
 
三つのキーワード
「持続可能な発展」「イノベーション」「インクルージョン
 
自分の興味や関心がどこにあるのかを探し出すことが先決になる
 
私は、これからの時代は生涯にわたる学習能力が重要になると確信しています。
 
デジタル社会で求められる3つの素養
自発性、相互理解、共好
共好・・・お互いに交流し共通の価値を探し出す
 
いかにして人が寄り添うものにしていくかが大きなポイントになります
 
普遍的価値を見つけるために異なる考え方をする人たちと交わる
 
大事なのは、自分たちのやり方がすべて正しいと考えを押し付けるのではなく、お互いに意見を出し合い、助け合うことです。